Nacsportアナリストアカデミー2026 第2回セッション(Nacsportデモ・実 践)を開催しました!

Nacsportアナリストアカデミー2026の第2回セッションでは、松浦大輔氏を講師に迎え、スポーツ分析の考え方を振り返りながら、分析ソフト「Nacsport」を使ったデータ収集・分析の実践に取り組みました。
今回のテーマは、単に数字を集めるのではなく、「何を分析するのか」「なぜそのデータが必要なのか」を考え、チームに活かせる情報へとつなげること。そのための「分析を設計する」ことの重要性を学びました。
なぜそのデータが必要なのか。誰に届けたいのか。誰の判断を良くしたいのか。
こうした問いを出発点に、分析の設計を進めていきます。
分析の出発点は、目的を明確にすること
松浦氏は、分析における設計の重要性をこう語ります。
「分析で大切なのは、設計。言語化できないことは数値にはできない。」
参加者はそれぞれの競技や分析テーマに合わせて、「何を知りたいのか」「どんなデータが必要なのか」を考え、データ収集につながる分析設計に取り組みました。
普段、プレー中や試合を観ているときに感じていることも、いざ言葉にしようとすると、なかなか難しいものです。
限られた時間の中で、チームや選手、スタッフ、仲間のことを思い浮かべながら、参加者は自分なりの答えを探し、分析の土台となる「設計」に向き合いました。
プレーの映像にタグをつける前に・・・
今回のセッションには、バレーボール、サッカー、ラグビー、バスケットボールなど、さまざまな競技に携わる参加者が集まりました。
競技によって分析したいプレーは異なりますが、データを収集する基本的な流れは共通しています。
Nacsportで分析を始める際に取り組むのが、タグ(ボタン)の作成です。
Nacsportでは、分析の目的に応じて、2種類のタグ(ボタン)を使い分けます。
カテゴリータグ: 「パス」「シュート」など、分析したい場面を記録する。ディスクリプタータグ: 「成功」「失敗」など、カテゴリーに情報を加え、その場面の結果や特徴を記録する。

参加者は、自分たちの分析設計に合わせて、それぞれのタグを作成していきました。松浦氏が勧めたのは、まずカテゴリータグを1つ、ディスクリプタータグを2つ作ることから始める方法です。
タグの作成は、分析したいことを具体的な言葉に落とし込む作業でもあります。何を記録し、どのように分類するのか。シンプルに見えて、考えることは少なくありません。思いどおりに設計できず、手が止まる場面もありました。それでも、最初から完璧を目指す必要はありません。まずはできる範囲から始め、少しずつ慣れていくことが大切です。
松浦氏は、参加者にそう語りかけながら、タグ作成の第一歩を後押ししました。
映像をタグ付けし、データを集める
タグの準備ができたら、各自が用意した映像を使って、実際にタグ付けを行います。
狙ったディスクリプタータグとは違うボタンを押してしまったり、タイミングよくカテゴリータグをクリックできなかったり。実践ならではの難しさもあったのではないでしょうか。
カテゴリータグをクリックすると、設定に応じてプレーの映像がクリップとして切り出され、蓄積されていきます。さらにディスクリプタータグで情報を加えることで、プレーの結果や特徴を含めたデータとして整理できます。
こうして集めたクリップとデータは、次の分析へとつながっていきます。
集めた数字を、チームに役立つ情報へ
データは、集めるだけでは終わりません。
セッションでは、収集したデータを確認・集計する方法に加え、分析結果を伝えるためのプレゼンテーションについても紹介されました。
松浦氏は、データをExcelなどにエクスポートして整理したり、映像に矢印などの記号を加えてプレーを説明したりと、データを収集した後の活用方法についても解説しました。
分析結果をもとに、誰の判断を良くしたいのか。そのために、誰に、いつ、どのような形で届けるのか。大切なのは、受け取る相手に合わせて、伝え方を工夫することです。
アナリストの役割
松浦氏は、アナリストの役割について、こう語ります。
「誰かの判断を良くすること、それがアナリストの役割です。」
数字を出すこと自体が目的ではありません。分析から得られた情報を相手に伝え、判断や行動に活かしてもらうこと。その先まで考えることが、アナリストに求められます。
次回は、参加者による分析結果の発表へ
次回のセッションでは、第1回・第2回で学んだことをもとに、参加者それぞれが収集・整理したデータや分析結果を発表します。
どのようなテーマを設定し、どんなデータを集め、そこから何を発見したのか。それぞれの分析を共有し、他の参加者の視点にも触れる機会となります。
分析技術だけでなく、自分の考えを相手に伝え、意見を交わすことも、アナリストとして活動するうえで欠かせません。
今回取り組んだ分析設計が、どのような結果や発見につながるのか。
次回は、参加者の発表を通じて、データを集め、分析し、伝え、活用するまでのプロセスをさらに深めていきます。



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