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分析するために必要なデータを収集する7つの方法

更新日:4月9日

アナリストにとって、試合に勝つためのデータを取ることは、一つの大きな目標であり、取得するデータが多ければ多いほど、分析データはより詳しいものとなっていきます。


こちらの記事では、Nacsportを使用し、分析するために必要なデータを収集する7つの方法について説明します。


〜目次〜


『Nacsportでよく使用される言葉【タギング】って?』

まず初めに、Nacsportで使用されている【タギング】という用語について説明したいと思います。


タギング】とは、プレーをタグ付けすることを意味する用語です。

主にボタンテンプレート内のボタンをクリックすることで、プレーの一部を「タギング」することが可能になります。 同じような意味の言葉として「マーキング」、「コーディング」、という用語を使用している人もいますが、私たちNacsportは「タギング」と言う用語を使用しています。


ぜひ覚えてくださいね!! 「タギング」には、大きく分けると2種類の情報が含まれています。


一つは、プレーを大まかに分類するカテゴリー、

もう一つが、カテゴリーデータの詳細を示すディスクリプター(重要な言葉)です。

なので、一つのカテゴリーに対して複数のディスクリプターが含まれる場合もあります。



例えば、



カテゴリー「シュート」

ディスクリプター「成功」「A選手」「ゴールエリア外」


のようなイメージです。


ある現象(プレー)に対して、上のような情報を取得することを【タギングする】と呼びます。

それでは、レジスタの話はこの辺りで終わり、『分析するために必要なデータを収集する7つの方法』を紹介していきたいと思います。




『ファイルからタギング(過去の試合や練習を分析する際に有効的)』




パソコンのファイルに保存されている試合、練習映像を使用し、タギングする機能です。

もちろん、これを行うには、試合や練習の映像が必要となります。自分自身で録画するか、過去の試合の録画映像など別のビデオソースを持っていることが必要となります。



『リアルタイムで撮影とタギング』


こちらも一般的なタギング方法と言っても良いでしょう!!


しかし、これを行うためにはビデオキャプチャデバイスが必須となります。 ビデオキャプチャデバイスをビデオカメラとコンピューターの間にかまし、ビデオカメラとコンピューターと接続させます。そうすると、ビデオカメラで撮影している映像をNacsportに直接ストリーミングできるようになります。これにより、ライブで分析が可能となるのです。

リアルタイムレジスタの大きな利点は、試合終了後すぐに、分析ができることです。さらに、少し練習すれば、ハーフタイムやプレーとプレーの間に、チームに分析データを使用したフィードバックを即座に与えることができるようにもなります。 ただし、欠点がいくつかあります。まず、うまくレジスタ、分析をするためには、試合に集中することが必要不可欠です。つまり、他の誰かにカメラ操作をお願いする必要がでてきます。また、カメラだけではなく、パソコンやその他機器がかさばることや、現場での設置など、少し不便になる可能性もあります。



『Tag & viewを使用し、映像を録画しタギングする。』


Nacsport Tag&viewは、iPadまたはiPhoneで使用できるアプリで、試合や、練習などをご使用の端末で直接撮影およびタギングすることが可能となります。


タギングする際は、Tag&viewアプリ上で専用のタギングウインドウを作成する、または、Nacsportで既に使用しているウインドウをインポートし、使用する必要があります。 さらに、ご使用の端末のデバイスの内蔵カメラで試合や練習を撮影するため、カメラやコンピューターなどを持ち運ぶ必要はありません。本当に便利な機能だと言えます。そして、試合後に、タイムラインと映像をNacsportに送信すれば、Nacsport上でさらに深く分析することも可能となるのです。

撮影は外部カメラを使用し、各プレーのレジスタのために、Tag&viewを使用するユーザーもたくさんいます。


あなたのチームにあった方法で使用して頂ければと思います。


『ビデオソースなしでタギング』

例えば、対戦相手の試合を現場に足を運び、ライブで見ているとします。しかし、今ビデオカメラを持っていなく、映像にアクセスすることができません。後で試合の映像を頂くことができて、試合を見ながらタギングを始めたい!!そんな場合はどうしたら良いでしょうか? 


Nacosportでは、もちろんビデオソースなしでレジスタすることも可能です。 試合をライブで見ながらレジスタを行い、そして、後から映像を同期させることも可能です。 (Scout +以降でのみ使用可)

『分析データと映像をリアルタイムで共有する』


Basic +以降では、分析データを共有することが可能です。ネットワークを介して他のデバイスとデータを共有することが可能です。まず初めに、すべてのデバイスを同じネットワークに接続してある必要があることは忘れないでください。 Basic +だとダッシュボードを共有することができ、Scout +を使用すると映像を共有することも可能です。また、Pro とEliteを使用すること、映像に追加したイラストまでもを共有することも可能となります。

『コーチステーション』


Nacsport Coach Stationを使用すると、データを変換させ、Pro またはEliteからのライブ情報を受信することができるようにます。これにより、スタジアムに座っているアナリストが、ベンチのコーチにデータとビデオをリアルタイムで送信すること可能となるのです。


これによって得られる戦術上のメリットを想像してみてください。


本当に大きいのではないでしょうか?

『 YouTubeからビデオをキャプチャする』

Basic +以降では、YouTubeから直接ビデオをストリーミングすることが可能です。これを使用することで、現場に足を運ぶ必要がなく分析することが可能になります。そのため、移動時間を節約でき、分析に最も快適な場所を選択できます。


『データを提供している会社からの情報をインポートする』

最後の方法は最も簡単であり、レジスタ無しでデータを取得する方法でもあります。データプロバイダー会社があなたに代わって仕事をしてくれます。もちろん、分析基準をコントロールできないという問題点もありますが、時間を大幅に節約できる利点もあります。 Instat は世界で最も有名なデータプロバイダーの1つで、サッカー、バスケットボール、アイスホッケーを専門としています。しかし、先ほども言いましたが、このようなサービスを使用することにも欠点があります。ダウンロードされたデータが標準化されており、チーム独自の基準で分析することが難しくなります。

チームの基準でより深くプレーを分析するためには、Nacsportの強力なフィルタリングツールを使用して、関心のあるデータのみを取得します。そこから、分析を一歩進化させ、独自のレジスタを追加することで、チーム独自のデータを取得することができるようになります。分析を深く行うためには、独自のレジスタ作業を行う必要があることは頭に入れておくことが必要です。

〜NacsportとInStatの関係〜

Nacsportユーザーで、InStatの使用を開始したい場合は、特別な価格でサービスを使用できる特別な契約を結んでいます。是非使用してみてください!!




『最後に・・・』



いかがでしたでしょうか?


私は、Tag&viewを主に動作分析の際に使用します。その際はプレーを端末で録画しますが、それ以外は他のビデオカメラを使用し映像を取得、後で、映像とレジスタを同期する方法でデータを取得します。


チームで分析をしていくと、より効果的で、効率的なデータ取得方法を探すようになります。もし、何か他に良いデータ取得方があれば、ぜひお教えください!!


以上で、『分析するために必要なデータを収集する7つの方法』を終わりたいと思います。

この記事が皆様のお役に立つことを心より祈っております。




Nacsportの公式SNSアカウントは以下から

『筆者 Daisuke Matsuuraについて

カーディフメトロポリタン大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はリコーブラックラムズでアナリストとして活動中。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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