top of page

世界のアナリストは、次の試合の準備に・・・試合見る!?

更新日:2021年5月20日


あなたは、次の試合に向けて、約何試合、対戦相手チームの試合を分析しますか?


私たちのクライアントの多くのアナリストは対戦相手の過去2〜5試合見るそうです。(例外もあり・・・)

しかし、この質問に対する明確な答えはないと言っても過言ではありません。 それでも、この記事が、皆様が所属するチームの役に立てることを心より祈っております。 それでは、はじめていきましょう!! 〜目次〜

1、試合のスケジュール

2、大会と試合の条件(ホームゲームまたはアウェイゲーム)』

3、分析に利用できる時間

4、厳しいトーナメント日程

5、分析の種類

6、ダイナミックな変更

7、マジックナンバーなんて存在しない



『試合のスケジュール』


当たり前かもしれませんが、すべてのスポーツが同じシーズンで、同じリーグ、同じトーナメント構成で試合をすることはありません。


以前スポーツの試合といえば、毎週、週の終わりにあるというイメージが強いのではないでしょうか?しかし、最近はそうでもありません。特にバスケットボールは、週に3回試合することもあります。 そのため、試合のスケジュールによっては、分析できる時間が大きく異なることは頭に入れておく必要があります。



『大会と試合の条件(ホームゲームまたはアウェイゲーム)』


ホームとアウェイで違った分析方法を使用するチームがあります。ラインナップやフォーメーションを例にとってみましょう。コーチによっては、ホームゲーム、アウェイゲームに応じてこれらの両方を根本的に変えることもあります。また、試合やその他大会条件に応じてシステムを変えるコーチはたくさんいるので、それに応じて分析に費やす時間は柔軟に対応していく必要があります。 〜上級者向けのヒント〜

トップチームの多くは、対戦相手の直近の過去3〜4試合、または、次の試合と近い条件の試合3〜4に焦点を当てるチームもあります。たとえば、対戦相手のカップゲームのみを分析し、リーグゲームの分析をしないなんてことも多々あります。

『分析に利用できる時間』


Nacsportには、さまざまなスポーツやカテゴリーのクライアントがいます。私たちが何年にもわたって何かを学んだことは、ユーザーとほぼ同じ数の分析方法があるということです。誰もが異なり、誰もが独自のワークフローを持っているため、万能のソリューションを提供することはまったく無意味だとも思っています。 たとえば、チームの分析作業も行うアマチュアコーチは、大規模なクラブのフルタイムのプロのアナリストと同じくらい分析に時間を費やすことはできません。


なぜなら、彼らには、コーチングや分析の仕事だけでなく、他の仕事や家族の時間も大切にする必要があるからです。 そう!!つまり、プロアナリストと同じようにアマチュアコーチも分析するべきだと言う考え方は馬鹿げています。繰り返しますが、分析できる試合の数は、あなた自身の個人的な状況にも関わってくるのです。


『厳しいトーナメント日程』 次に重要なことは、トーナメントの長さです。サッカー、バスケットボール、ホッケー等のワールドカップに代表される国際的なノックアウト方式のトーナメントでは、分析の時間が非常に短くなり、アナリストの睡眠時間は本当に少なくなる可能性があります。 『分析の種類』 上記のすべてを考慮に入れることに加えて、状況に最適な分析のタイプについても考慮する必要があります。 •自分のチームの分析→チームのパフォーマンスの向上に重点を置く •対戦相手の分析→対戦相手に基づいて戦術的にゲームを準備する •選手の分析→特定の選手の特定の側面に焦点を当てる •セットプレイ分析→ゲームの特定のセットプレーの分析 実際、分析したい試合の側面が多ければ多いほど、観察しなければならない試合数も多くなります。実際、15試合分のレビューおよび分析するプロアナリストを見たこともあります。

〜上級者向けのヒント〜


シーズンを通してすべての対戦相手のセットプレーを分析した場合、データの量はどうなるでしょうか。レベルに関係なく、できるだけシンプルに保つことが重要です。

『ダイナミックな変更』

分析する試合数は、コーチングスタッフの交代、最近の結果(ポジティブとネガティブの両方)、出場停止、怪我などをすべて考慮し考える必要があります。これら情報を把握し、対戦相手のトレンド、統計などの他のタイプのデータと組み合わせることも重要なことです。 〜上級者向けのヒント〜


チームでコーチの変更があった場合、フォーメーションなどの戦術情報が、新しいチームでどのような変化があったかを知る価値はあるかもしれません。戦術だけではなく、心理的効果も考慮する場合もあるため、これには通常よりも包括的な分析が必要になります。

『マジックナンバーなんて存在しない』

分析試合数に関していえば、「これが正解だ!」と言うマジックナンバーはありません。 基本的に、分析する試合数は、アナリストとチームが今置かれている状況と試合スケジュールに完全によって決まります。 この記事の冒頭の段落ですでに述べたように、この質問に対する明確な答えはありません。決めるのはあなた次第です。あなたが利用できるすべての情報を取り、スケジュールと相談し、実際の分析するにどれくらいの時間を持っているかについて考えることが重要です。


どのタイプの分析が今重要なのかを考えるのも重要です。この記事に記載されているすべてのポイントを考慮に入れることで、あなたはあなた自身のマジックナンバーが発見できることを心より祈っております。




『最後に』


いかがでしたでしょうか?

私は基本的には、約4試合分析し、対戦相手のトレンドを確認します。

また、外部から分析データを入手し、そのデータを元に試合を見ることも多々あります。


様々なチームのアナリストと話をしますが、基本的に分析する試合を決めるのは、コーチです。コーチとよく相談し、決めると良いかもしれませんね。



Nacsportの公式SNSアカウントは以下から

Nacsport公式Facebookはこちら


『筆者 Daisuke Matsuuraについて

関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はリコーブラックラムズでラグビーアナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

Twitterで活動を確認する

Facebookで活動を確認する

Instagramで活動を確認する

閲覧数:124回0件のコメント
bottom of page