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『Nacsportで映像クリップを検索する8つの方法』


こちらの記事では、Nacsport上で映像クリップを検索する8つの代表的な方法を紹介します。


『2試合前のA選手のゴールと、5試合前のB選手のミスパスの映像クリップをミーティングで使用したい。』


『A選手のプレーは確か前半25分くらい・・・で、B選手のプレーはどこだっけ?』


と、映像探しにたくさんの時間を割いてしまったことはありませんか?


必要な映像が一瞬で見つかれば、もっと違った部分に時間を使用することができます。


例えば、

選手にどう伝えるかを考える

映像にアニメーションを加える

プレゼンテーションの構成に変化を加えるなど


映像探しのこの問題、Nacsportのフィルター機能を使用すれば、解決されます。



それでは、世界で活躍しているアナリスト、コーチがどのように映像を探しているか見ていきましょう!!


〜目次〜

1. データマトリックスで映像クリップを見つける

---複数のタイムラインから映像クリップを見つける

--- 特定の時間帯の映像クリップを見つける

---決まった映像クリップを見つける

---マトリックス上で新しいマトリックスを作成する

---複数のディスクリプターを含んだ映像クリップを見つける

2. 映像を評価し、評価点から映像クリップを見つける

3. 検索機能を使用する

4. メモ、ディスクリプター検索を使用する

5. ダッシュボードを使用し、表やグラフから映像クリップを探す

6. プレーが起きた場所から映像を探す

7. 特定の選手間のプレーを検索する

8. カテゴリー別頻度表から映像を見つける




1. データマトリックスで映像クリップを見つける

データマトリックスはBasic+、Scout、Pro、Eliteで使用可能です。


使用法がシンプルなため、クリップ検索やフィルタリングに最もよく使用されるツールだと言えます。


データマトリックスを使用すると、分析対象のカテゴリーとディスクリプターの関係性が一目でわかります。


それでは、下の画像を見てください。

カテゴリーは行に表示され、ディスクリプターは列に表示されています。それぞれが交わっている部分には、数字が表示されていたり、何も書かれていなかったりします。

その数字は、カテゴリーとディスクリプターが含まれている映像クリップ数を表しています。


便利なことに、数字をクリックすると、そのカテゴリーとディスクリプターが含まれている映像を見つけることができます。

映像は再生できるだけではなく、確認した後に、プレゼンテーションに送ることも可能です。




-複数のタイムラインから映像クリップを見つける


こちらの機能は、Scout、Pro、Eliteで使用可能です。

マルチプルマトリックスは、データマトリックスを進化させたものです。

複数のタイムラインからデータを表示することができます。

基本的にはデータマトリックスと全く同じように機能しますが、より多くのデータを見ることができます。


-特定の時間帯の映像クリップを見つける


試合中のある特定の時間のプレーを調べたいことってありませんか?


おそらく多くの方が最初に思いつく方法は、時間をメモしながらカテゴリーごとに分析する・・・

しかし、Nacsportには、簡単で素早く時間でプレーを検索する方法があります。


それが、ダイナミックマトリックスです。(Scout、Pro、Eliteで使用可)


ダイナミックマトリックスは、基本的に時間帯を指定し、その時間にタグ付けされたクリップのみを表示することができます。非常にシンプルですが、非常に便利です。


- マトリックスをカスタマイズし、毎回必要な映像クリップを見つける

カスタムマトリックスは、ProとEliteのみに搭載されています。


具体的にはどのようなものでしょうか?


その名の通り、ニーズに合わせてデータマトリックスをカスタマイズすることができる機能です。見たいカテゴリーとディスクリプターを選択するとことができます。一方で、選択されなかったデータは非表示となります。


必要なデータをカスタマイズしておけば、大量のデータから映像を探す時間はなくなります。



-マトリックス上で新しいマトリックスを作成する

サブマトリックス(Pro、Eliteで使用可)とは、マトリックスから、新しいマトリックスを作成する機能です。

この機能を使用することで、気になるカテゴリーに含まれているデータのみを表示した別のマトリックスを作成することができます。


これにより、より深く、より具体的な情報にアクセスすることができます。



-複数のディスクリプターを含んだ映像クリップを見つける


データマトリックス上では、カテゴリーとディスクリプターが交差する場所を確認すれば、プレー回数や映像を見つけることができることができます。

しかし、もし2つ以上のディスクリプターとカテゴリーの組み合わせを確認したい場合はどうすれば良いでしょうか。


そのためには、複数のディスクリプターを1つのコラムにまとめる必要があります。


Eliteのライセンスを使用していれば、2つ以上のディスクリプターを結合し、全く新しいコラムを作成することができます。



2. 映像を評価し、評価点から映像クリップを見つける

Nacsport Basicでは、ディスクリプターを使用することはできません。そのため、クリップ検索やフィルタリング作業が非常に難しくなる・・・そう思いませんか?


しかし、幸いなことに、そうでもありません。評価ツールを使用することで、映像をフィルタリングすることができます。ボタンをクリックするたびに1~5の数値評価をつけ、各クリップを評価していきます。この数値評価により、映像クリップをフィルタリングすることができます。簡単に説明すると、評価が2、3、4だったクリップだけを表示したり、一方で、1と5のクリップだけを表示したりすることができます。



3. 検索機能を使用する

[ProとEliteで使用可能]


この機能は、プロのアナリストの強い味方です。驚くほどシンプルにクリップを見つけることができます。


Proユーザーは1つのタイムラインからクリップを検索することができます。一方で、Eliteユーザーは複数のタイムラインから検索することができます。この検索機能では、ディスクリプターを足したり減らしたりして、ある条件を満たすクリップを探すことができるようになります。


例えば、「フリーキック (AND) 左ウイング (AND) 前半 (NOT) 背番号7」と検索すると、フリーキック、左ウイング、前半、そして、背番号7の選手が関与していないクリップを、簡単に見つけることができます。このように、非常に具体的に検索をすることができます。

もちろん、これらのクリップをプレゼンテーションに送信することも簡単!




4. メモ、ディスクリプター検索を使用する

[ProとEliteで使用可能]


このツールを使うと、分析から、特定のテキストノートや ディスクリプターを含むクリップを検索することができます。単語やその一部で検索することも可能です。


また、オーディオノートを含んでいるものだけを表示したり、ノートを表示したりも可能です。





5. ダッシュボードを使用し、表やグラフから映像クリップを探す

[Basic、Basic+、Scout、Pro、Eliteで利用可能]


ダッシュボードは、収集したデータをグラフ、チャート、テキストラベルとして視覚化することができる機能です。一度作成されると、データがソフトウェアに入力される度に、自動更新されます。

さらに、Nacsportのダッシュボードは、グラフやラベルなどをクリックすると、ビデオプレーヤーが開き、対応する映像クリップが表示されます。


つまり、視覚化ツールとしてだけ機能するのではなく、検索やフィルタリングツールとしても機能するのです。

ダッシュボードとそのオプションについてもっと知りたい方は、こちらのブログをご覧ください。ダッシュボード機能の中には、Nacsportの上位バージョンでのみ利用可能なものもありますので、ご注意ください。



6. プレーが起きた場所から映像を探す

[Scout、Pro、Eliteで利用可能]


グラフィックデスクリプターは、プレーが行われた位置がすぐにわかるツールです。あらかじめ設定したフィールド上にマークをつけ情報を追加していきます。


タイムライン上でグラフィックディスクリプターを開くと、移動の軌跡を発見したり、移動距離や速度を調べたり(フィールドの計測が正しい場合)、ヒートマップを作成したりと、様々な作業を行うことができます。


グラフィックディスクリプターとデータマトリックスと組み合わせることで、フィルタリングのレベルは限りなく高くなります。マトリックスでカテゴリーとディスクリプターの組み合わせを選択すると、グラフィックディスクリプターは、そのプレーが起こったフィールド上の正確な場所を示してくれます。



7. 特定の選手間のプレーを検索する

[ProとEliteで利用可能]


選手Aと選手Bが一緒にプレーした試合のデータのみが見たいって思ったことはありませんか?

Nacsportにはこのための特別なツールがあります。それが、「プレイヤー・コネクション」です。これも強力な検索ツールになります。


8. カテゴリー別頻度表から映像を見つける

[Proと Eliteで利用可能]


このツールの特徴を一言で言うと、「プレーの頻度を視覚的に表現したもの」です。

このツールは、チャートの頂上をクリックすることで、ビデオプレーヤーが開き、クリップ検索やフィルタリングにも使用することができます。






『最後に・・・』

このように、Nacsportにはクリップの検索やフィルタリングを行うための様々な方法があります。


最後に、この記事のまとめを簡単に・・・


- クリップの検索やフィルタリングにはいくつかの方法がある

- データマトリックス自体には、オプションが異なる様々なバリエーションも?!

- ツールによっては他の機能を持ち、検索やフィルタリング専用でないものがある。

- 利用できるツールは、使用している製品によって異なる



お読みいただきありがとうございました。



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『筆者 Daisuke Matsuuraについて

関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はブラックラムズ東京でラグビーアナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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