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『ダッシュボード作成に重要なポイント(応用編)』

更新日:2021年1月19日

今回は、前回紹介した「ダッシュボード作成に重要なポイント(基本編)」に引き続き、応用編を紹介したいと思います。

前回は、ダッシュボードの基本について説明しました。この応用編では、このダッシュボードを最大限に活用できるように、より高度な機能を紹介していきます。

今回紹介する機能は以下の8つとなります。

・フィルターモード ・レジスタの計算

・スタックモード

・グループ

・アラーム機能

・アイテム計算

・変数ラベル

・複数の分析からダッシュボードを作成する

それでは、『ダッシュボード作成時に重要な8つの基本ポイント(応用編)』をみていきましょう!!

『フィルターモード』


それでは、上の画像を例とし、説明していきたいと思います。

上のように、カテゴリー(CORNER KICKS)に2つのディスクリプター(2HALFとXAVI(選手名))が付いているとします。

フィルターモードを設定しないと・・・ 画像の左のような2列のグラフが作成されます。

しかし、フィルターモードを選択し、グラフを作成すると・・・

右のように一列にまとまった綺麗なグラフが作成されます。 *フィルターモードはデフォルトではチェックされていません。

左のグラフでは、CORNER KICKSのカテゴリーの中にある、2HALFとXAVIの回数をそれぞれグラフ化したものになっていましたが、フィルターモードを使用した右側は

「CORNER KICKSの中で、2HALFとXAVIの両方が入っているレジスタの回数」

を表現してくれています。

このように、複数の条件(ディスクリプター)が同時に含まれるレジスタを、フィルタリングして計算してくれるのが、フィルターモードです

このフィルターモードは、棒グラフでのみで使用する事ができます。円グラフでは、1つのカテゴリーと複数のディスクリプターを使用する事ができます。フィルターモードを使用すると、ディスクリプターを別のディスクリプターグループと比較する事も可能になります。 『レジスタの計算』 前の例画像を使用しながら説明していきます。この、レジスタの計算は、データラベルにのみで使用可能です。

この機能は、あるカテゴリー内に含まれるディスクリプターの「合計値」を算出するか、「フィルタリングをかけた数」を算出するか、の違いを表現できます。

通常の設定では、データラベルを作成する際に、カテゴリーである「CORNER KICKS」と、ディスクリプターである「2HALF」、「XAVI」の計3つを選択すると、「CORNER KICKS」の中で、「2HALF」と「XAVI」の両方を含んだレジスタの数が表示されます。 上の例画像だと、右下のデータラベルになります。

(CORNER + 2HALF + XAVI = 1)

一方で、データラベル作成時に「合計として処理」にチェックを入れると、合計値を算出できます。

*デフォルトでは、このオプションは選択されていません。


「合計として処理」を選択した場合、ディスクリプター「2HALF」または「XAVI」のどちらかを含んだ、カテゴリー「CORNER KICK」の数が表示されます。

上の例画像だと、左下のデータラベルとなります。

(CORNER + 2HALF/CORNER + XAVI = 5)

2つのオプションで、お好みのデータを算出してみてください!

『スタックモード』 スタックモードでは、「カテゴリー+ディスクリプター」選択した棒グラフを、個別の回数表示ではなく、スタックして表示することができます。 割合などを直観的に見るためには非常に便利な機能です。

下記の例では

SHOT SPA(カテゴリー)

Iniesta(ディスクリプター)

Pedro(ディスクリプター)

Torres(ディスクリプター)

でグラフを作っています。



通常の左側の表示では、各選手が何回シュートを打ったかを比較するときに便利ですが、

スタックモードをONにすると、右側のようになり、全体のシュート数から、どのくらいの割合を占めているのかを一目で見られるようになります。

グラフを作成する画面で、下記のようにチェックボックスを入れましょう。

『グループ機能』 これは、共通の要素を持つボタンを一つのグループとして集めるために作成します。グループ機能を使うと、それらのグループに関する特定のデータを発見するのに役立ちます。グループの設定はボタンテンプレート上で作成するようになっており、円グラフとデータラベルで使用する事が可能です。 次のビデオチュートリアルでは、グループを作成する方法を示しています。


『3段階アラート表示』

これは、データラベルで使用可能な機能です。

データラベルに表示される内容が、設定された値(または割合)に達すると、ラベルの色が変化し、アラームがユーザーに状態を伝えます。


アラート表示は3段階で設定が可能で、3つの異なる値と色を選択できます。アラートが値に達すると、ラベルの周りが点滅します。「背景色の変更」を選択すると、ラベル全体がアラームの色に変更する事も可能です。

*注意:この機能は、Basic Plus以上のデータラベルでのみ使用できます。


『ラベルと数値を使ったデータ計算』

バスケットボールの得点(2ポイントまたは3ポイントショット)を、データラベルで表示したいとき、どのように設定すればよいでしょうか?

そんなとき、データ計算の機能を使うと非常に簡単に算出できます。 この機能を使用するとダッシュボード上で、レジスタの足し算、引き算、掛け算、または割り算する事ができます。その計算の結果をデータとして表示する事ができます。

以下のビデオで使用法を詳しくみていきましょう!


*注意:計算はEliteでのみ使用可能です。

『変数ラベル』

この機能は、グラフやラベルの設定を、新しいラベルを作成したりせずに変更する事ができる機能です。詳しい機能や使用は、以下のビデオで説明しています。


*注意:変数ラベルはEliteでのみ適用できます。

『複数の分析からダッシュボードを作成する』 エリートライセンスをお持ちの場合は、異なる分析ファイルのデータから一つのダッシュボードを作成する事が可能です。

詳しい機能や使用は、以下のビデオで説明しています。



『最後に...』

いかがでしたでしょうか。

以上が、『ダッシュボード作成に重要なポイント(応用編)』となります。

ダッシュボードは、奥が深く、もっとたくさんの可能性を秘めています。僕もNacsport機能にはとても驚いています。プログラミング言語を必要とせず、クリックのみで簡単にデータ算出のダッシュボード作成できるのは魅力的です。選手への理解を促すために、より良いダッシュボードを作ってみませんか?



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『筆者 Daisuke Matsuuraについて

関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はリコーブラックラムズでアナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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