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アナリストスポットライト#5 「水泳でも映像分析」NPRSN ジョディー・コッサー氏

更新日:2020年8月25日



今回は、球技ではなく、「水泳」におけるNacsportの活用事例をお送りします!

今回ご紹介するのはニュージーランドのHPSNZ(ハイ・パフォーマンス・スポーツ・ニュージーランド)という団体の、「ジョディ・コッサー」さんの活用事例です。

彼女は、HPSNZで健常者とパラリンピックの水泳選手の分析を担当しています。


水泳で、スポーツ分析ソフト?と思う方も少なくはないのでしょうか?


私も、今回の記事には、興味津々です。なんと、Nacsportのおかげで、約30%も作業時間の節約ができたそうです。


それでは、ジョディ・コッサー氏に接近してみましょう!!




『Nacsportを使い始めるきっかけはなんでしたか?』


以前は他の分析ソフトを使っていましたが、金銭的な負担が大きく、切り替えることに決めました。

学生たちに協力してもらい、様々なソフトを調べていたところ、

「設定のしやすさ」 「前のソフトとの引継ぎのしやすさ」

などから、Nacsport Elite を見つけました。

私たち水泳のような個人競技において、タイムを正確に測り評価する、というのは非常に重要で、仕組みを作って取り組みたいことでした。

私たちはここ数年にわたってNacsportを使ってきて、水泳競技においてもしっかりとデータを集めることができています。




『前に使っていたソフトはどうでしたか?』


『また、移行はスムーズでしたか?』


前のソフトもシンプルで使いやすくはありました。そのソフトは、データをエクセルに出力でき、それはNacsportでも使えるので、ソフトの変更は簡単でした。


ここ最近の国際大会におけるレースの分析では、Nacsportのおかげで、約30%も作業時間の節約ができています。



『Nacsportは実際にどのように使っていますか?』


私たちは、【スタート局面、ターン局面、そして泳ぎの局面】を集計・評価するために使っています。


その中には、【速度やストロークの回数、ストロークの長さ】などを入れるようにしています。

こういったものは、正確なデータが求められるため、いつもレースの後にフレーム分割再生(※1)を使って分析しています。

また、隣のレーンの選手の位置と比較するために、KlipDraw(※2)で映像に線を描きこんだりもします。

そして、Nacsportでとったデータはエクセルファイルに出力し、複数のレースの情報を定量化する作業を行っています。




『分析されたデータはどのように使われているんですか』


まずはコーチたちと共有します。レースが終わったらメールで送ることにしています。


その中で、大会中に修正できる部分はコーチと選手が協力して改善に取り組んでいますね。

もちろん、長期的なトレーニングプログラムのためにも活用しています。 ※1 フレーム分割再生一定時間の映像をコマ割りし、1つ1つの画像のようにして再生すること。連続的に一時停止を行ったような状態で、スロー再生とは少し異なる。

※2 KlipDraw Nacsportと同様に弊社が提供しているWindows専用の描画ソフト。Nacsportがなくとも使用することができ、映像内への描画やアニメーション図の作成が行える。




「さいごに...」 いかがでしたでしょうか?

正確なデータを得るために、フレーム分割再生をする。

ここから、水泳の精密性を伺うことができました。また、フレーム再生することで、より細かく【動作そのもの】や【動作の時間】を確認し、また、KlipDrawを使用し、描画を入れることで、選手によりわかりやすく伝える。この方法は、細かな指導が必要になるスキルやテクニックの指導に活かせると思いました。


本日もお読み頂きありがとうございました。



『筆者 Daisuke Matsuuraについて


関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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