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アナリスト・スポットライト#3 スペイン・フィールドホッケー男子代表ヘッドコーチ フレッド・ソイズ氏

更新日:2020年8月25日




Nacsportアナリスト・スポットライト#3では、スペインのフィールドホッケー男子代表でヘッドコーチをされているフレッド・ソイズ氏へのインタビューです!!!

ヘッドコーチの役職にありつつも、分析に関して非常に理解を持った方で、

「Nacsportとの出会い」 「チームとしてどのように分析に取り組んでいるか」 「ヘッドコーチとして、アナリストに求める資質」

など、コーチ視点からチームの分析について、詳細にお話してくださっています。

今回は、全編掲載しておりますので、ぜひ最後までお読みください!!




フィールドオッケー、スペイン男子代表ヘッドコーチ ソイズ氏


彼との初めての出会いは、彼が前職のフランス代表チームを離れた頃でした・・・・




『Nacsportはどのように見つけて、いつから使い出しましたか?』

2014年にスペインのホッケー協会で働くことになったんだ。その時、協会が採用していたのがNacsportで、そこから使い始めたよ。




『今まで他のソフトウェアを使った経験はありましたか?』


以前は、フランス協会が採用していたスポーツコードを4年ほど使っていたね。




『代表チームでは、Nacsportはどの年代で使われていますか?』


4チームで使われているよ。U-16代表から始まり、そこからトップのA代表まで使われているんだ!




『1週間にどれくらい分析しますか?』


1週間で計算するのは難しいが、年間120-150試合程度分析する。この中には、相手チームのスカウティングも含まれているよ。




『Nacsportをどんなふうに使っていますか?』


すべてのゲームを、自分たちが持っている独自の観点で分析する。

もちろん、同じ分析項目を用いて、相手チームの分析も行うよ。そして、試合前のレポートとして、対戦前にプレゼンテーションを行っている。




『分析担当は何人いますか?』


A代表では、5人のアナリストでNacsportを使っているよ。




『どのような流れで分析を行われていますか?』


まず私たちは、選手全員に、次のゲームの対戦相手のレポートを見せたい。


そのために、各アナリストは、それぞれが集中して分析する項目がある。


例えば、アシスタントコーチのサラ氏は、ボールポゼッションに関していつも焦点を当てている。


そして、1日の最後にはみんなで集まって仕事をするんだ。私達にとってNacsportは非常に重要なツールで、ゲーム前には欠かせないものになっているね。




『分析におけるゴールはなんですか?』


Nacsportが、使える事自体、私たちにとっては分析を非常に容易にしてくれる。


一方で、

その分析内容を、意味のあるフィードバックに落とし込んで行くことが、一番エネルギーを使うところだね。


私達は、プロフェッショナルで在り続けたいと思っている。


常に選手に会い、彼らに様々なシステムやコンセプトを説明し、常に彼らが理解できる環境を作っておきたい。


しかし、時には、伝えたい情報のすべてを共有する時間がなく、それがストレスになったりもすけどね・・・




『分析内容を見た選手の反応はどうですか?』


私の思うに、いい反応をしてくれていると思う。

先程行ったように、時間との戦いがいつも鍵になる。

だから、できるだけ短時間でミーティングをするように心がけたい。

それによって、選手も退屈にならなくて良いと思っているね。


アナリストのみんなは、Nacsportを日常的に使っていて、その活用には非常に慣れている。


だから、ミーティングでは、いつもNacsportを使ったことが行われているね。毎回のミーテイングで、ビデオ分析の短いセッションが設けられているよ。




『分析やプレゼンテーションの中で、他のツールを使ったりはしますか?』


なによりも、KlipDrawを多く使っている。

しばらく使ってみて、これはNacsportには欠かせない完璧な機能だと思った。


これによって、分析作業にさらなる要素を加えることができるんだ。

また、全員が一緒にいなくても、レポートを共有できるようにするためにSharimg使い初めてみた。


これは今後さらに、価値が高まっていく追加機能のように思うね。




『ホッケーにおける分析の発展は、どのように見ていますか?』


映像分析はすでに、非常に重要な要素になっている。


トレーニングセッションに時間を使うのと同じくらい、私達は自分たちと相手のゲームを分析している。


効率的な分析は、私達の仕事において、選手へのフィジカルトレーニングやメンタル的な準備と同等に、重要なものになっている。


また、ホッケーでは、随分前から映像が頻繁に使われてきた。


今日それは、私達が高いレベルに行くためには欠かせないものになっているね。




『Nacsportに機能を追加するとしたら、何がほしいと思いますか?』


Nacsportのすべての機能を使いこなせているわけじゃないから、答えるのは難しいけど、今のNacsportには非常に満足している。


ベストパフォーマンスを追求していく上で、完璧なソリューションだ。


困っていることは、Nacsportを今よりもっと使いこなすための、時間と人員が足りないことかな・・・




『Nacsportのサポートチームに助けてもらったことはありますか?』


あるよ。

なにか困ったことがあると、いつでも助けてくれる。とても助かっている。


また、毎年Nacsportのセールスチームの人たちにも会うようにしていて、新しくアップデートされた機能に関して、色々教えてもらうようにしている。


もしかしたら、多くのチームのヘッドコーチは、分析部門と距離があるのかもしれないけど、私達はよく交流するので、機能の変化にも、私はしっかり対応したいと思っている。




『今後、スペイン代表では、分析班との関係性はどうなりそうですか?』


今の形がさらに、発展していくだろうね。いまアナリストには、仕事がしやすいように十分な自由を与えているよ。

ただ、最低でもあと一人は、分析担当がほしいと思うね。


個別の領域に関して、集中して分析していきたいからね。

私達のチームは、毎年27-28人の選手と一緒に戦っていく。

一人アナリストが増えるだけで、選手全員がもっとよくなれると思うよ。

将来的に、分析はもっと複雑なものになっていくだろう。

だからこそ、それぞれが自分の責任分野はなにかを理解することが重要だと思う。


次のオリンピックまでの4年間の中、あと一人アナリストを増やして、個別化したチームレポートや、個人のプレイスタイルを分析出来るようにしたい。

これらのデータは、大会の前には非常に重要になるし、結果的に大会直前における時間の

節約にもつながって、他の重要なことに時間が使えるようになるだろう。




『一般のクラブレベルの人たちに、分析の必要性に気づくことやそこにリソースを費やすことは、難しいと思いますか?』


私が思うに、みんな映像分析ソフトの重要性には気づいているよ。

私達にできることは、彼らに対して、私達にNacsportがしてくれたように話をし、サポートすることだと思う。

私達は毎年、ライセンスを増やすようにしていて、かなり効率的に働くことができるようになっているよ。




『パフォーマンスアナリシスは今後どんな方向に向くと思いますか?』


個人のアスリートに対して、個別に分析が進んでいくと良いなと思う。

もちろん、チームに対して活用していくことも同じくらい好きだけどね。

将来の発展に関しては、スポーツによるとは思うけど、私達に関しては、今の形で発展していけばとても良いと思うね。

私の最終的なゴールは、オリンピックでメダルを勝ち取ることだ。


Nacsportを使ってもっとデータを引き出し、オリンピックでメダルを勝ち取るために使っていきたいね。




『単純にアナリストとして活動することと、コーチングの分野にも関わった仕事をすることにはどんな違いは何があると思いますか?』


アナリストの経歴にもよるんだろうけど、基本的にチームにフィットするアナリストをリクルートするようにしているよ。私達は大人数の組織だからね。


だから、アナリストの人は、私達と同じように考え、レポートを送るだけでなく、協力して働くことに喜びを覚える必要がある。


これを根本の部分で理解できていれば、私達は多くの時間一緒に働くことができるだろう。

分析のために必要なツールはすでに持っているしね。


だから私達は、分析の技術な技能を持ちつつ、組織の一員として働くことができ、私達のトレーニングやパフォーマンスの方法を受け入れてくれるアナリストを必要としているよ。

(引用・翻訳元)https://www.nacsport.com/…/News/analyst-spotlight-fred-soyez



『さいごに...』


いかがでしたでしょうか?

本日は、

「Nacsportとの出会い」 「チームとしてどのように分析に取り組んでいるか」 「ヘッドコーチとして、アナリストに求める資質」

について学ぶことができました。


この中で、分析班とコーチとの関係性の重要性を理解することができました。また、今後の分析傾向が個人に向いていく....と、これからの分析の流れについても語って頂きました。本日のブログは、これからアナリストを目指す人に重要なヒントとなるのではないでしょうか?


本日もお読み頂きありがとうございました。




『筆者 Daisuke Matsuuraについて


関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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