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アナリストスポットライト#16 アナリストとしての夢を追いかける ジェームズ・ルイス氏(ラグビー)

更新日:2020年8月24日



今回は、アメリカのラグビーリーグ「メジャー・リーグ・ラグビー」(以後MLR)に所属するヒューストンセイバーキャッツのアナリストジェームズ・ルイス氏(ルイス氏)へのインタビュー内容をまとめさせて頂きました!!

夢を追いかける彼の【アナリストとしての挑戦し続ける人生】を、読みながら体験して頂ければと思います!!



『ルイス氏紹介』

私は約5年前にラグビーのアナリストとして仕事を始めたんだ。


カーディフ・メット大学を卒業後、ウェールズラグビーユニオン(WRU)で働き始め、様々なプレミアチーム、大学チームでアナリストとしての時間を過ごしたよ。

WRUで働いている間に、素晴らしい経験を積むことができ、U20代表チームでアナリストとして仕事をする機会を得ました。




『オスプレイのインターンをきっかけに、人生が動いた』

大学卒業後にWRUで働きながら、同時進行で、ウェールズプロラグビークラブ「オスプレイ」のインターンシップにも志願したんだ。

この決断は、私の人生を大きく変えたと思っているよ

このインターシップではプロの環境に初めて触れることができ、また、トップクラスのアナリストたちから、多くのことを学ぶことができたんだ。 インターンシップ後は、この経験を生かして、幸運にもあるラグビークラブのシニアチームのアナリストとして、フルタイムで働けることになったんだ

そのチームでは、トップチームのトレーニングと対戦相手の分析を中心に行い、試合の日には選手個別の分析をしていたよ。

そんな中、あるとき私は、アメリカに行くことに決意しました。





ゴールを追いかけ、アメリカへ...



『なぜ?アメリカへ?』

それは、私のゴールがラグビーチームのヘッドアナリストになる事だったからなんだ。

そのために、様々なトップクラスのチームと密に関わりながら、貴重な経験を積んできた。 とって、それが何よりも望んでいたことだったんだよ。

アメリカのヒューストンに引っ越すと決めた時、すぐにヒューストンを本拠地にしているセイバーキャッツに連絡した。

私はMLRのプロチームで働く事で、自分の実力を証明したかったんだよ。 数ヶ月後、幸運なことに、私はヘッドアナリストになることができた。 そして今、私は長年不可能だと思っていたゴールを、ついに達成した。




『アメリカのラグビーとMLRプロジェクトの将来をどう見ていますか?』

明らかに、イギリスのプロは、アメリカをはるかに上回っている。


そして、スポーツ分析という観点からもそう。

ただ、MLRは始まってまだ2年しか経っていない、今後さらに発展していくことは間違いないと思っているよ。

私は、アメリカのラグビーの成長に限界はないと思っていて、MLRは間違いなくPro14を追い越す可能性があると信じている。

リーグは急速に拡大しており、プロとして3年目となった今シーズンに、多くのチームは、有名選手を加入させ、強化を狙っているよ。


『アメリカでの最初の挑戦』

私は新しいプロチームでもあるヒューストン・セイバーキャッツで仕事ができることに、とても興奮しているよ。 オスプレイの時は、既に素晴らしい分析部門が確立されていたが、セイバーキャッツは、ほとんどなにもない状態だ。

なので、最初から創っていく必要があったんだ。



『予算が問題で慣れ親しんだ物を手放し、新たな挑戦を』


その中でも、私にとって最も衝撃的な変化といえば、私が分析に使用するソフトウェアを、以前使っていたものから「Nacsport」に切り替えたことだ。

この変化は私にとって新しいことであり、大きな挑戦だった。

元々はソフトを変えるつもりはなく、少なくとも最初のシーズンはこれまで通りやっていく予定だったんだ。

しかし、Nacsport USAのアーカ・マジュンダル氏(以後マジュンダル氏)と話したことをキッカケに、Nacsportへの移行を真剣に考えるようになったんだよ。

マジュンダル氏は、何度も電話やビデオチャットで話をしてくれて、Nacsportに関して、いつでも私の質問に答えてくれた。


そして、私はNacsportを採用することに決めた。


『Nacsportを決めたきっかけは何ですか?』

当時、私たちにとって本当に重要だったことは価格だった。


Nacsportのライフタイムライセンスは、一度支払うと、翌年以降はライセンスを再購入する必要がなく、次年度から他の分野に予算を投資できるようになる。

この価格のおかげで、チームでは新しいPCとNacsportライセンスを6つずつ導入することにしたんだ。

また、これまでは、分析したデータを選手達が確認するとき、小さいスマホやタブレットを使っていた。


ただ、毎年の予算に余裕が生まれ、他分野への投資できる費用が増えたことで、よりリラックスして快適に、分析データを見ることができるようにと「分析室」をクラブに作ることができたんだ。

その他にも、以前までは、帰宅していから再び仕事をしていたんだが、Nacsportはオフラインでも使えるので、帰宅中に作業することもとても簡単になり、移動中に事後報告作業を開始できるようになったんだ。 シーズンが始まる前に、このような色々な変化が起きたんだ。

そして私は、ここから更にクラブが成長していくことを、とても楽しみにしているよ!

個人的に言えば、さらにいくつかのライセンスの購入し、パフォーマンス分析の

役割、人員を増やすことができれば良いなと思っている。



『もしそうなった場合、分析作業はもっと向上できそうですか?』

間違いなく向上する。

私が本当に気に入っている機能の1つに、グラウンドから離れたところにある自分の分析スペースから【CoachStation】を使用して、ベンチに直接映像をストリーミングすることができるようになったことだ。

つまり、選手とコーチがグラウンドの横でリアルタイムで私たちの分析データにアクセスできるようになったんだ!!

また、試合中にライブで統計データの確認や、試合のレビュー等が可能になること、分析内容を記録するための使いやすいダッシュボードがあることも、とても有り難い機能だね。

その他にも、描画ツールの【KlipDraw】も良く、それを使うことで、選手は分析内容をより深く理解できるようになる。

そして、そういった分析を続けていく中、そのデータのほんとに些細な部分が、勝ち負けを分けるデータになることがあるんだ。 【Sharimg】を使用すると、すべてのXML動画とレポートをプレーヤーに共有することができるんだ。


分析したクリップから1つのリストを作成、それをクラウドに送信するだけで映像が確認できるようになる上に、特定の選手のみが確認できるよう、映像を割り当てることができるんだ。 私は次のシーズン、Nacsportをパフォーマンス分析に活用できることにとても興奮している。

うまくいけば、ヒューストン・セイバーキャッツで本当に素晴らしいシーズンを過ごせるのではないかと思っている



『さいごに...』

いかがでしたしょうか?

今回は、ゴールに向かって走り続けるルイス氏にインタビューをさせて頂きました。

スポーツ分析が発展しているヨーロッパでは、選手とコーチという2つの役割だけでなく、アナリストとして活動している人がたくさんいそうですね!!

これから、分析の力は日本でも少しずつ注目を浴びつつありますので、今後はヨーロッパと

同じように、スポーツアナリスト志望の方がどんどん増えていくのではないでしょうか?

我々は、そんな皆様を応援しております。

Nacsportは分析初心者の方でも始めやすいグレードもご用意しております。




『筆者 Daisuke Matsuuraについて


関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。

SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!

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