更新日:2020年8月24日

オランドのサッカーチームVV.カトワイクのアナリストであるオンノ・ベッカー氏(以後ベッカー氏)に接近しました。
今回のインタビューでは、彼のクラブでの仕事について、また彼がどのようにNacsportを使用して、対戦相手を分析するのかについて熱く語っております。
昨年、VV.カトワイクはトゥィード・ディビジョン(オランド2部リーグ)で優勝しました。
何が要因となってVV. カトワイクが優勝したのか?
大成功を収めたのか?
舞台の裏側に潜入していきましょう!!
ベッカー氏とNacsportの出会い...
『Nacsportをいつ、どのように発見しましたか?』
以前所属していたクラブR.K.S.V. DOSR(4部リーグ)がNacsportライセンスを購入したことがきっかけにNacsportを知ったよ。
確か・・・
2015/16シーズンだっと思う。
『以前、スポーツ分析ソフト等を使用していましたか?』
それ以前は、スポーツ分析ソフトを使用していなかったよ。
『クラブ内では、どのカテゴリーのチームがNacsportを使用していますか?』
現時点では、トップチームのみがNacsportを使用している。
将来的には、ユースチームもNacsportの使用する予定だよ。
『毎週、およそ何試合分析をしますか?』
週によって異なるけど・・・
1週間に約2回ぐらい使用することが多いかな・・・
『Nacsportをどのように使用しますか? 』
まず、【Tag&View(タブレットで使用できるアプリ)】を使用してライブでタグ付け、コード化している。
タグ付け、コード化後、ノートパソコンでNacsportを使用してクリップを作成および編集するんだ。
『分析チームはありますか?』
『また、誰と仕事をしていますか?』
テクニッカルスタッフは5人で構成されているんだ。
チームの分析の仕事には、ヘッドコーチとアシスタントコーチ、そして、私の3人が携わっているよ。
私たちはしっかりと連携を取りながら、仕事をしている。
そして、分析された内容は、私がヘッドコーチに直接報告しているんだ。
『分析内容は、チーム内でどのように使われていますか?』
私が作成した映像集は2つの目的のために作成・使用をしているよ。
1つは、月曜日に行う、【前の試合のレビュー】のためだ。
そして、もう1つは、【次の対戦相手に関するレポート】だよ。
対戦相手の短いビデオやクリップを使用して情報を収集し、次の試合に向けてコーチと戦略を立てるんだ。
『試合を分析する時、どんな部分に焦点を当てていますか?』
分析チームは、毎回の試合前に、どの部分に焦点を当てて分析するか話し合いるけど、
大抵は1つの同じ軸をもって対戦相手を見るようにしているよ。
それは、【対戦相手の長所と短所】を見つけることだ。
私たちはいつも、対戦相手の脅威となる部分やゲーム中に予想されることへの対処法について、話し合うようにしているんだ。 例えば...
対戦相手チームがいつ・どこでプレッシャーをかけてくるかなどかな。
『あなたの仕事をチームはどう感じてくれていますか?』
『納得してくれていますか?』
チームは私たちが提供するクリップと情報から間違いなく利益を得ていると思うよ。
Nacsportは選手の戦術的な問題を視覚化するのに役立つんだ。
分析したものは、【Sharimg】を使って共有していて、積極的に参加してくれる選手の数も本当に増えてきてる。
選手たちは自身のパフォーマンスとチームパフォーマンスについて質問し始めるようになり、戦術を考えることにも前向きに取り組むようになってきたよ!!
『Nacsportがどう変われば分析が効率的になりますか?』
大きなビデオファイルをアップロードする時にかかる時間が気になることがあるよ。
もし、Sharimgプラットフォームでクリップをまとめたフォルダーをアップロードすることができれば、時間を大幅に節約できるのではないかと思っている。
『外部データプロバイダーを使用していますか?(InStat、WyScoutなど)』
他のデータプロバイダーは使用していないよ。
『スポーツアナリストの仕事の将来をどのように見ていますか?』
スポーツアナリストは、今後ますます求められ、広く普及していくようになると思うよ。
現代のサッカーでは、分析なしで他のチームより効率的に指導することは、難しくなってきていると思うんだ。 なので、チームのスタッフの中でも、アナリストの立場は非常に重要だと考えているよ。
『もし、Nacsportに新しい機能を追加できるとしたら...?』
リアルタイム分析をさらに重視し、共同作業しているチームとのコミュニケーションをもっと簡単にできれば良いなと思うよ。 それ以外は、本当にNacsportに満足しているよ
『さいごに...』
如何でしたでしょうか?
今回はベッカー氏の話をお伺いすることができました。
ベッカー氏が言うように、スポーツアナリストの需要は今後ますます増えていくことに
なると思います。
これをキッカケに、皆様もトライしてみませんか?
『筆者 Daisuke Matsuuraについて 』
関西大学大学院卒。オーストラリア、ニュージーランドでラグビーコーチング、分析等を学び、現在はニュージーランドと日本でラグビーコーチ/アナリストとして活動中。コーチとして、ラグビーワールドカップの優勝を目指している。今後は、ヨーロッパやアルゼンチンへ活動を拡げようと計画中。言葉、映像、環境を操り、人との繋がりを大切にして、選手のパフォーマンス向上とチームの勝利を目指しています。
SNSにて、最先端のラグビーコーチ、アナリストとしての活動内容を日々投稿中!!
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